年収1000万に至ったプロセス
派遣社員から数年で年収1000万サラリーマンになったことを書いた。
ところで、これは僕だけが可能なとても特殊な場合のケースなのだろうか。
まぁあんまり一般的なキャリア形成ではないだろうし、これは作り話の類か、僕がとても幸運なだけの人と思う人もいるかもしれない。
しかし、僕は下記の条件を満たせば誰でも可能だと考える。
1.首都圏在住
2.通常予見できるレベルを超えた不運と遭遇しない事
3.派遣から抜け出すために、あるいは、年収アップのためならば、あらゆる量的な努力を惜しまない覚悟、また、折れない心を持てること(現時点の能力は問わない)
1は僕が首都圏在住だからだ。首都圏以外でもできるかもしれないが私はわからない。
2は例えばリーマンショックやコロナなどのレベルの大きな社会情勢の変化で雇用市場が劇的に縮小する、あるいは、尋常ではないくらい頭のおかしい人が突然上司として赴任してきた等の、想定することが難しいレベルでの不幸に出会ってしまえば、私が辿ったプロセスを再現できないかもしれない。
3については、職歴、学歴、資格の3拍子を揃って全く持っていない「ザ・持たざるも」のだった僕が、唯一持っていたものだ。実際、ドラスティックに人生を変えるには、たくさんの辛いことに出会う。プライドも傷つけられるし、ぶん殴ってやりたい相手が腐るほど出てくる。
「お前のメンターになった俺のことも考えてよ。お前の覚えが悪すぎて俺の仕事できないんだよ。残業代お前払ってくれるのか?」
「え?こんなこともできないの?難しい事言ってないつもりなんだけど」
「なにこの資料?一日これやってたの?時間の無駄。もういいよ、僕がやるから」
実際言われたこと。
めちゃくちゃ悔しいし、傷つく。
ぶん殴りたいし、言いたいこともあるけど、相手が言うことも残念ながらわかる。
たぶんその人がやってたらもっと短かい時間で、質の高い仕事ができる。
自分があまりに無力で嫌になる。
そういう場面は絶対にたくさん訪れる。
その時に、「やっぱり無理。これ頑張っても評価されないじゃん。だってできないんだもん。やめよう」となってしまってはいけない。
「くっそ、ぶっ殺したい。じゃあこいつが過去に作った資料を持ち帰って、同じようなフォーマットで作れば文句言われないだろう。土日で足りるかわかんないから帰りの電車の中でパワポの使い方スマホで調べておこう」と明日の原動力に変えられるメンタリティーが必要だ。
なので、誰でも派遣から1000万リーマンになれるとは思わない。
たぶん3が思ってる以上にきついはずだ。
だけど、かつての僕のように、いつのまにか派遣社員の森の中に入ってしまい、なんとしてでもここから抜け出したいと強い意志を持ってるような人は再現できる可能性は高いだろう。
では僕はどういうプロセスを経て、年収1000万に至ったのか。
STEP1:正社員になる
STEP2:正社員になった会社で”高い実績”を作る
STEP3:転職する(エージェントはmust)
STEP4:転職した会社の定期昇給→1000万
書いてみるととてもシンプルだ。
一番重要な部分はSTEP3の転職だ。
”転職”で給与水準の高い会社に入ることが、持たざる者が年収1000万へたどり着く唯一の方法だった。
ではなぜ僕のようなキャリアの人間が給与水準が高い会社に転職できたのか。
それは、その企業が求める経験と実績を、転職の時には既に持ち合わせていたからだ。
また、それを証明するための書類と面接での対応が合格水準を満たしていた。
例えばindeedなどで求人検索をしてみてほしいが、多くはないかもしれないがこういう募集がたまにある。
年収500万~1000万
・〇〇業界の経験が×年以上の方
・〇〇の業務で高い実績を残された方
・〇〇ができると尚可
・年収は経験に応じてご相談
上記のような募集は、明確な採用基準が存在しないのだ。
例えば、「〇〇の経験が×年以上」というのは「未経験者は対象じゃないですよ」くらいの意味合いだし、「〇〇の業務で高い実績を残された方」というのは客観的な基準など存在しないので、書類や面接でしか誰も知ることができない。
実際、私は転職した時に、募集要項に書いてある「〇〇の経験が×年以上」の条件を満たさなかったが、転職エージェントを通して「経験が少しだけ足りないですが実績がすごいです」という点をアピールしてもらって面接にこぎつけた。
あとは、書類と面接次第。
ここでは言及しないが、徹底的な対策をして臨み、結果採用となった。
僕のキャリアから言えることは、年収を大きく上げるための武器は転職であり、だから、年収アップを望むならば、まず5年後どうなっていたいのかというゴールを設定すべきだ。
年収1000万である必要がなく、月50万の年収600万がゴールだったら、難易度はもっと下がる。
そして、そのゴールを満たすために入るべき会社を今の段階でリストアップする。
次にそのリストアップされた会社の募集要項を確認し、5年後そこに転職するために必要な経験と実績を確認する。
そして、それらの経験と実績を作るために必要な会社を探し、正社員として入る。
伝えたいことがちゃんと伝えれられているか不安。
重要なのは今の環境じゃない。
5年後(何年でもいいが)の転職を起点にして、そこから今を考えることが重要だ。
普通の人の方が逆にこれは難しいかもしれないが、キャリアのない派遣社員だったらチャレンジしやすいはずだ。